以前、コケてしまった隼を直すついでに新しい色にするべく…
先々週から学校に持って行って作業をしていました！
（授業の一環として、自分の車やバイクを持ってきて作業ができます）

こう見るとなんともなさそうに見えるんですけどねえ…(゜д゜)
ってなわけでまずは外装外し！

隼の外装外すの初めてだぜェ…
アッパーカウル（車体前側）を外すのがとっても面倒でした。

で、次はガソリンタンクの中のガソリンを抜きます。
給油口を外して塗装するのもそうですが、作業するのに持ち運ぶ為重いので…
インジェクション車なので、従来の抜き方（キャブ車はドレンとか色々な方法で抜ける）ではガソリンが流れてこないのです。

そんな時に役立つのが…

コイツです（何
適当なバッテリーを用意して、燃料ポンプのカプラー内の配線（ポンプ側の＋と－）にバッテリーをつなげます。
で、つなげると

「ムィィィィィィィ～ン…」

っぽい音がして、タンク内のガソリンが流れてくるので …
缶の中にホースを入れてガソリンを移します。

移したガソリンは危険物保管庫へ！
（危険物題４類に分類されます）

移し終わったらいよいよ作業開始！

まずは一番傷の多い右サイドカウルから(・ω・)
隼のステッカーを剥がすのがめんどかった…

この隼、青と銀の二色なのですが…
塗膜と塗膜の段差が凄く、このままでは塗装した時にはっきりと境界線が見えてしまいます。
なので、塗膜の段差の部分をダブルアクションサンダーという工具を使い、研削します。

（サンドペーパーを付けて、回転運動によって対象物を研削します）
パテを付ける部分にもサンダーをかけます。
そのままパテを盛ってしまうと、表面がツルツルの為にポロッと剥がれ落ちてしまうからです。

パテがしっかりと付くようにするこの作業を「足付け」といいます。
（塗装の時も、塗った塗膜が剥がれ落ちないようにする為に足付けが必要です）
足付け後、研削した際に出来た粉をダスターガン（エアーガン）で落とし、脱脂作業に入ります。
（油分が付いたままだと、そこの部分だけ剥がれ落ちてしまうので）

黄色い部分がパテによる補修部分です。
塗膜の段差は、青と銀の境界線がモヤモヤ～っとした感じになるまでサンダーで研削します。
補修部分と段差のさわり具合が良い感じになったら、サフェーサーを吹く為にパテの粉やホコリを落として脱脂作業に入ります。
（サフェーサーは上塗り前の処理で、塗装時の塗膜の密着性を上げたり、細かな段差の修正等の効果があります）

作業は班の友人達に手伝ってもらっています。
補修部分、段差の部分を重点的に吹いていきます(・ω・)

終わったら、赤外線の乾燥機を使って乾燥させます。
今の時期は寒いので、３０分くらいかけます。

もう片方のサイドカウルは、これといった損傷が無いので…
ステッカーを剥がした後、段差を無くしてサフェーサーを吹いて乾燥のみでＯＫでした！

アッパーカウルは、右側の傷と左側のミラー部の欠けをパテとサフェーサーで補修しました。
（写真は足付け→パテを盛って研磨作業に入る前の図）
ここも段差が酷い…
作業は基本的にサイドカウルと同じです！

一番大変だったのはこのタンク…
塗膜の段差はカウルと同じなのですが、ステッカーがクリヤーの下に貼られているんです(´ﾟдﾟ｀)
（恐らく剥がれを防ぐ為だと思われます）

クリヤーの塗膜を落とす為。ダブルアクションサンダーを 使ったのはいいんですが…

ステッカー剥がしたらそこが深い段差になってるー！！（泣）
さすがにサフェーサーでは埋まらないので、ここはパテを盛ることに…
曲面が重なるので非常に難しい…この作業やったの私じゃなくて友人なんですけどね（笑）

で、この日はとても寒かったので…

パテとサフェーサーの乾燥ついでに皆で暖をとってました（笑）
あったけえんだあなこれが…(､ﾝ､)_

一通りの補修作業が終わったら、次は上塗りの為の足付けをします。

旧い塗膜（今までの塗膜）の部分をやるのもそうなのですが、サフェーサーを吹いた場所も行います。
サフェーサーを吹いた箇所は表面がザラついている為、足付け用のペーパーで表面をならします。
（アシレックスという足付け用のペーパーを使用しました）

シートカウルとフロントフェンダーは補修する必要が無い為、ステッカーを剥がして上塗りの足付けのみで終了です。
このふたつは単色の為、段差を消す必要もありませんでした。
シートカウル撮り忘れてたー！！

足付け作業が終わったら、いよいよ塗りの作業に入ります！
各外装部品をブース内（塗装作業をする場所）に持っていきます。

My防毒マスク
隼のステッカーで小さなサイズ があったので、つい貼ってしまった…
で、ホコリを落とした後に脱脂作業をして…

塗　装　開　始　( ﾟ◇ﾟ)
バラ吹きを１回、色決めを３回やっていきます。
バラ吹きはその名の通り、表面にバラバラーっと色を乗せていく作業です。
全体の色のムラを防止する効果があります。
バラ吹き後の色決めから、しっかりと色を乗せていきます。
３回目で全体の色が染まるように塗装していきます。
ベースの色が黒なので、すぐに色が染まる染まる…

ベースを塗った後の外装達です。
この後、クリヤーを塗る前にステッカーを貼らなければいけないので、１日放置して自然乾燥します。

翌日、ホコリを落としてステッカーを貼る作業に移ります。
脱脂作業ができない為、タッグクロス（ねばねばした網状の布らしき物）でホコリ等を慎重に払っていきます。
ベースは１液型塗料（乾燥はするが硬化はしない）なので、脱脂剤等の溶剤を使うと溶けてしまいます。
（このままでは硬化しない為、ベースの上に更に２液型塗料（硬化する塗料…主にクリヤー）を吹きます）

気泡が少し入ってしまったので、針で小さな穴を開けて気泡を取り除きます。
ステッカーを貼ったら、次はブース内でクリヤーを吹きます。

あまりの気合で写真がブレてやがる…！（何
気合が入りすぎたせいでタンクのクリヤーが垂れましたorz
ええい磨けばなんとかなるからもういいや！！

クリヤーを塗った後の外装達…つやつやなのー(・ω・)
ちょっと垂れたけどね！（泣

ここから乾燥させて、さらにツヤを出す為と垂れを取る＆クリヤーの荒い肌をキレイにする為、磨きの作業に入ります。
（荒い肌＝自分や背景を外装に写すと、くっきりではなくもやもや～っとした感じに見える状態）
この日は乾燥の為、翌日まで放置しました。

磨きの作業は、外装全体を耐水ペーパーの2000番を使い、クリヤーの肌を落としていきます。
ブツ（クリヤーを吹いていた際に入ってしまったゴミ）がある場合、そこの部分だけを先に耐水ペーパーの1500番を使ってうまい具合に除去します。
（タレがある場合も、1500番で先に落とします）
一通り終わったら、バフレックスというスポンジ状のペーパー（3000番相当）で、2000番のペーパー目（傷）を消していきます。

バフレックスをかけ終わったら、いよいよ最後の磨き作業「ポリッシャーでコンパウンド」に入ります。
表面の水分をすべて取り、ポリッシャーと呼ばれる機械にコンパウンド（磨き剤）を付けます。
そこから一思いにじわじわと（矛盾）ポリッシャーをかけ、バフレックスの目を消していきます。

するとあら不思議、ツヤがやべえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

…写真撮り忘れてたーorz(２回目)

磨きの作業が終わったら、組み付け作業＆完成検査（灯火類の点検等）に入ります。
これは意外とスムーズにいけましたね…うん（ぇ
で、ついに完成！

ヤバイ…乗るのがもったいない（笑）
横の隼の文字が若干小さいんですが、気にしたら負けです！（ぇ
ちゃっかりシートカウルの後ろとタンクの上に隼の文字があったりします(・ω・)
乗って帰る時はヒヤヒヤものでした…

ついでにスマートフォンのカバーも塗りました。
写真ではわかりづらいですが、メタリックが入っています(・ω・)
さらに隼の文字ェ…

ってな感じで、今回の作業が終了しました！
今週末から冬休み～！！

今年も残すところ、あとわずかとなりました。
皆様、体調管理や交通事故には気をつけましょう！
来年も良いお年を！

あ、まだ早いか（何